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カフェで企業と話す就活の新しい入口 名古屋で三重の16社と学生が交流

カフェで企業と話す就活の新しい入口 名古屋で三重の16社と学生が交流

名古屋駅直結のカフェが、就活の入り口に

三重県の企業と学生が、スーツではなく私服で向き合う――。そんな新しい形の就職イベント「夜カフェ合説 at 名駅」が、2026年10月30日、名古屋駅直結のPRONTO JRゲートタワー店で開かれた。三重とつながる学生応援プロジェクト「みえプラス」が企画したもので、県内企業16社と、東海圏の大学院・大学・短大・専門学校・高専の学生が交流した。

参加費は無料で、飲み物や軽食、スイーツを楽しみながら企業の担当者と話せる。参加者は途中入退場もでき、服装も自由。就活イベントにつきものの緊張感や「まだ志望企業が決まっていないのに参加してよいのか」という心理的な壁を、会場づくりと運営方法の両面から下げようとする試みだ。

肩肘を張らない場で、企業の素顔に触れる

当日は学生60人が来場し、会場は終始満席となった。イベントは、ウェルカムゲームや企業PRタイムで参加者の緊張をほぐしてから、企業ごとの個別説明・交流へ進む構成。大規模会場で説明を聞くだけの形式とは異なり、飲食を交えたカフェの空間で、学生と企業担当者が近い距離で話せるよう工夫された。

出展企業のブースで記録された着席数は、合計312人。単純に参加学生数と比べても、学生が複数の企業を訪ね、関心の幅を広げた様子がうかがえる。企業側からは、学生と話す時間がもっと欲しかったという声もあったという。採用情報を一方的に伝えるだけでなく、質問や雑談を通して互いを知る機会になったことが、活発な交流につながった。

「三重で働く」を身近にする出会い

イベントの意義は、就職先を探す学生と採用企業を引き合わせることだけではない。名古屋で学ぶ学生に、三重県内の企業や働き方を知るきっかけをつくり、地元とのつながりを考える入口にもなる。企業にとっても、学生へ自社の仕事内容や職場の雰囲気を伝え、応募前の疑問を直接聞ける場となる。

就職活動では、知名度や勤務地、業界のイメージが企業選びを左右しやすい。一方で、実際の仕事や社員の人柄は、短い説明やウェブ上の情報だけでは把握しにくい。カフェでの会話を通じて、学生が「知らなかった企業」に関心を持ったり、企業が学生の率直な視点を知ったりできれば、選択肢の広がりやミスマッチの抑制にもつながる可能性がある。

気軽さを、次の行動につなげる

「夜カフェ合説」は、2024年2月の初開催から3年目を迎え、名古屋エリアでは今回が3回目。今回の反響を受け、みえプラスは今後も、地域企業と学生が本音で出会える採用支援やキャリアイベントを続ける方針だ。

ただし、カジュアルな交流は就職活動の代わりではなく、企業を知る最初の一歩と位置づけるのがよい。気になった企業の説明会や職場見学に進み、仕事内容、働き方、勤務地などを具体的に確かめることで、イベントでの出会いを進路選択に生かせる。スーツを着て臨む前に、まず一杯の飲み物を片手に話してみる。そんな気軽な接点が、学生と地域企業の距離を縮める新しい就活の入口として注目される。